理学療法士・作業療法士の国家試験には脂溶性か水溶性か、ビタミンの欠乏で起きる病気についての問題が比較的多く出題されていますので、必ず押さえておきたい内容です。本記事では、脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンについて解説します。また、この分野は看護師や他医療従事者にも必要な知識になると思います。
目次
ビタミンとは
ビタミンとは、正常な生理機能を維持するために必要な栄養素です。
体内で合成することがほぼできません。
そのため、食物から摂取しなければなりません。
脂溶性ビタミンと水溶性ビタミン
ビタミンには脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンがあります。
脂溶性ビタミン
・ビタミンA、D、E、K
・肝臓などの脂肪細胞に蓄えられる
覚え方は、脂肪 だ け ( D A K E )と覚えましょう。
水溶性ビタミン
・ビタミンB群、C
・多く摂取しても尿中に排出され体内には蓄えられない
※ビタミンB群にはニコチン酸や葉酸なども含まれます。
※脂溶性ビタミンは尿として排泄されないため、過剰に摂取すると悪影響を及ぼすこともあります。(水溶性ビタミンも一部過剰摂取で悪影響を及ぼすものもあります。)
国家試験問題
看護師国家試験では、以下の問題が出題されています。
第102回午後72 水溶性ビタミンはどれか。
1.ビタミン A
2.ビタミン C
3.ビタミン D
4.ビタミン E
5.ビタミン K
解説
脂溶性ビタミンはビタミンDAKE( だ・け )、水溶性ビタミンはB群とCとなり、正解は2のビタミンCとなります。
第105回午後81 食事摂取基準に耐用上限量が示されているビタミンはどれか。2つ選えらべ。
1.ビタミンA
2.ビタミン B1
3.ビタミン B2
4.ビタミン C
5.ビタミン D
解説
耐用上限ということは、摂り過ぎてはいけないビタミンは?と聞いています。そのため、脂溶性ビタミンであるビタミンAとDとなりますので正解は1と5となります。
まとめ
脂溶性ビタミン:ビタミンA・D・E・K
水溶性ビタミン:ビタミンB群・C
比較的覚えやすい分野ですので出題されれば、確実に取りたい問題となります。